社会はもう効率化を求めていない
「仕事を効率化しろ」
「無駄を減らせ」
「限りある時間を有効活用しろ」
これらは、とても聞き慣れた言葉ではないでしょうか。
社会人であれば、普段から繰り返し耳にするでしょう。
あるいは、あなたが言う側かもしれません。
一見まともなことを言っているようですが、実際のところは思考停止していないでしょうか。
仕事の効率化が正義だと思い込むことは、危険なことでもあるのです。
仕事の効率化によるメリット
確かに、仕事の効率化による利点は多く挙げられます。
- 残業等によるコスト削減のため
- より重要な仕事に使える時間を増やすため
業務における無駄を削減し、生産性を上げることで残業代などのコストは下がります。
さらに、浮いた時間をより重要な仕事に回すことができます。
結果として利益の向上など、会社の躍進に繋がります。
よって、会社にとって効率化は非常に有効です。

効率化が『正しいこと』とは限らない
効率化が会社にとって有効であることなど、当たり前です。
ここで重要なのは「会社にとって」という点。
あなたが経営陣側でない一社員であるならば、効率化に対する考えを一度改めなくてはいけません。
効率化が正義だと思い込まされている可能性が高いです。
その原因は、経営陣から降ってくるプレッシャーでしょう。
先入観を捨てて考えを見直し、あえて仕事の効率を下げることで実は多くのメリットが生まれるのです。
その利点は、ただ効率化した場合を遥かに凌駕します。
仕事の効率を下げるメリット
- 楽にこなせる仕事が増える
- ストレスが減る
- いざとなったら普段通りやれば素早く処理できる安心感を得られる
- 難しい仕事が回ってくるリスクが減る
- 持っている仕事が無くなるリスクが減る
特に重要なのは「ストレスが減る」と「 持っている仕事が無くなるリスクが減る」の2点です。
普段持っている仕事を簡単にこなせるようにしてしまうと、新しい仕事が回ってきてしまいます。
多くの場合、新しい仕事は面倒なことや難しいことが多いです。
せっかく努力して効率化したのに、その分休めるわけでもありません。
これではストレスも溜まります。
テキパキ仕事をこなす人に仕事がどんどん回ってしまうのはご存じでしょう。
本記事を読んでいる以上、あなたがそのように優秀な方である可能性は高いです。
これが仕事の効率化することによるリスクと、効率を下げるメリットです。
あえて仕事の効率を下げ、無駄の多いよけいな仕事を増やした方が、はるかに利点が生まれるのです。
よけいな仕事を増やす人が求められている
仕事の効率を下げた方が遥かにメリットがあるのに、なぜ上は効率化ばかり言うのでしょう。
ひと昔前までは仕事の効率化に大きなメリットがありました。
「残業等のコスト削減のため」および「より重要な仕事に使える時間を増やすため」に加えて、「ボーナスのため」という最重要なメリットがあったのです。
これは個人に直結する非常にわかりやすい利点です。
頑張った分だけ会社も成長し、評価も上がって明るい未来が待っていたのです。
ところが、現代においてはどうでしょうか。
経済が完全に停滞した昨今、個人が頑張ったところであなたの会社が今後大きく伸びる未来が見えるでしょうか。
個人評価が多少良かったとして、ボーナスに充分反映されるほどあなたの会社は裕福でしょうか。
反映されたとしても、それが今後も続くでしょうか。
ひと握りの自信に満ちた方はさておき、多くの方は未来に不安を抱えています。
不安だから、視野が狭くなる。
不安だから、言われるがままに仕事の効率化をしてしまう。
完全な思考停止です。
考えを見直しましょう。
あなたが仕事を効率化するメリットなど無いのです。
さらに続けます。
デメリットなら山のようにあります。
テキパキ仕事をこなせるようになっても、得られるものはストレスだけです。
次第に「自分はこんなに頑張っているのに会社は全く見返りをくれない」と思うことでしょう。
時代は変わったのです。
現代を生きる社会人に求められているものは、効率化ではありません。
その逆、「よけいな仕事を増やす人」が求められているのです。
このように直接的な言葉だと、半信半疑になるかもしれません。
耳を疑っても当然です。
多くの方はその事実に気付きながらも、暗黙の了解のように口に出すのを避けていたからです。

よけいな仕事をどう増やしたらいい?
ここまで、よけいな仕事を増やすことが大切であることを述べました。
それでは具体的にどのようによけいな仕事を増やせばよいのでしょうか。
それを紹介するのが本サイト「ブルラボ」の役割です。
「よけいな仕事を増やす」カテゴリや「仕事の効率を下げる」カテゴリに絶妙なテクニックを書いた記事を掲載していきます。
「ブルラボ」とはブルシット・ジョブ・ラボの略です。
どうでもいい仕事や、くだらないよけいな仕事などが総称して「ブルシット・ジョブ」と呼ばれます。
この語句の面白い点は、その仕事がどうでもいいと本人が気づいていながらも周りにはちゃんと働いているフリをしている、という意味が含まれていることです。
本サイトはブルシット・ジョブについて本気で考察し、現代における社会人としての在り方を考えます。
時代遅れの会社員マナーや自己啓発で思考停止してはいけません。
先の見えない不安な時代。
要領よく社会を生き抜きましょう。